2003/07/24

幽霊刑事

幽霊刑事(デカ)
有栖川 有栖
講談社 2003-07


by G-Tools

■有栖川有栖
タイトル通り、これはいきなり殺されてしまった主人公がこの世に未練が残って幽霊となってしまい、生前の職業は刑事だったんですけど、それでまあ、自分を殺した犯人をなんとか挙げようとする……ということで始まっていく小説です。
というと、怨念とか恨みとかそういうので暗い話のようですが、この著者ですもの。それはなくって、ユーモラスに、明るく書いてある。このへんは、さすがヴェテランやね。勿論主人公は悔しがってるんですけど、そして悲しみも書いてあるんですけど。巧い。
それにしてもストーリーは正直前半かなりつまらんというか途中でやめようかと思ったんだけど、ちょうど半分くらいのところで起こるある事件からの展開は純粋に面白くなり、最後まで読めた。なんと密室まで出てくるのには「おお」。最後の展開はお約束的ながら涙が滲んだ。