2003/06/10

夏のロケット

夏のロケット夏のロケット
川端 裕人

文藝春秋 2002-05
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■川端裕人
未知の作家&作品だったが、書店での手書きポップ(用紙いっぱいに細かい字でびっしり書き込んである)からものすごいこだわりと情熱が伝わってきたため、「じゃあ読んでみるか」となった。こういう書店員さんがいてくれるのは本好きとしては嬉しいかぎり。

後半駆け足で読んで読了。これはミステリを思わせる冒頭だが、その後の展開は「SF・ロケットマニアの青春の日々と、社会に出てからの現実と夢のはざまで揺れる青年達の物語」だと言える(私はマニアという人種が好きなので差別的表現だと思わないで欲しい)。

理科や化学や宇宙や工作が好き(だった)人にはたまらないものがあるのではないか。あいにく、アタクシは機械とかそうゆうのはなるたけ回避して生きている人種ですのでチンプンカンプンの部分がありましたが。まあでもロケットオタクたちの言動はなかなかに面白かったと思う。売れっ子スター、氷川の描写がちょっと陳腐すぎるような気がしないでもなかったが……。あと唯一の女性キャラ・純子もなんだかなあという書かれ方だったが。非常に多くの取材を元に書かれているなあということがひしひしと感じられる作品でもあった。