2003/04/05

庭のつるばら

庭のつるばら (新潮文庫)
庄野 潤三
新潮社
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■庄野潤三
3月31日
新潮文庫のあまりの装丁の良さに気になっていたのを少しずつ読んでいる。不勉強なもので、どういうヒトなんだろうと文庫の折り返しをみたらまあ、すごい経歴。。。文壇の重鎮ってヤツでしょうか。経歴見ただけだとすごくイヤなオジサンって感じだけど(失礼)、文章読んでると好々爺なのですね。日向と庭の土の香りがする。よき日本の家庭。同じ話が何回も出てくる。老人の繰言と言ってしまえばそれまでだけど、そうと切り捨てられない何かが確かにある。
4月1日
続きを読んでいます。最初慣れるまではそうでもなかったけど、慣れてくるとこの世界のなんともいえない空気にとてもゆったりとしみじみできる。「うれしい。」と「よろこぶ。」がたくさんたくさん、出てくる文章。エッセイのようで、日記のようで、とにかくああ、日本人でよかったと思うご本。
4月2日
読了。ああよかった。なんていうんだろう。小さな、毎日のちょっとしたきらめきを詰め込んである。喜びは、それを認知するかしないかの、個人の姿勢の差なのだ。と思う。ばらのお話が繰り返し、出てくる。お花って、いい。でも、庭に咲くばらを、つぼみのうちにいつも奥様が切って活けられるというのが少し、気になる。お庭にずっと咲かせておく、というのもいいと思うんだけどな。
この本の中で、数回挟まれる長女(といっても4人の子供のお母さんだけど)夏子さんから著者夫婦への「ハイケイ」から始まる、ユーモラスでとっても元気なお手紙が微笑ましく、ご性質の良さがしのばれる素晴らしいもの。こんな手紙を両親にちょくちょく書ける娘であればどんなにいいか、と思う。理想。
ここのところ部屋に花がなかったのを、このご本を読んでいて咽喉が渇くように花を求めてしまったので、帰りにチューリップを抱えて帰りました。元気に咲いています。とりあえず今日は投げ活け。週末にちょっと整えましょう。
4月4日
風邪も治りかけているし暖かいので通勤は歩いているんですが、その途中の公園が桜満開。思わず心が浮き立ちます。その他、こぶし、ハクモクレンなども満開。「あそこにもこぶしがある」などと車窓の風景で見つけてはひとり喜んでいます。春は好き。季節の中でこの萌えはじめる季節が一番好きです。うきうき。