2002/12/28

尾崎翠集成

4480037918尾崎翠集成〈上〉
尾崎 翠 中野 翠
筑摩書房 2002-10
by G-Tools

■尾崎翠
ちくま文庫から上下巻で刊行。
シュールだわ。。。ざっと読んでも何かわからん。何度かなぞりなおしたりするけど全部理解はできない。後ろの書簡の中でこの人が北杜夫を愛読していたことがわかって「おお」と思った。

(下)を読む。(上)よりしっくりくるなあ、特に前半。後半の少女小説の句読点の多さには辟易とさせられるけど。。。これは、「少女小説」向けのお約束なのだろうか?点を多くしたら読みやすいって?――イヤイヤ、かえってリズムが細かすぎて、過呼吸みたいで苦しいっすよ~。うーん(^^;。

それにしてもちょっと尾崎翠って福永武彦を彷彿とさせるというか。曖昧というか漠然とした不安、っていうんでしょうか。でも福永さんの方が理解というかシンバシー感じますけど。尾崎さんのは同じ文章を何度読んでもアタマに染み込まないってのがあったりする。独特の感性なんだなあ、と思う。。。

総ルビの少女小説が意外にも読める。
よくあるパターンの「貧しい可憐な主人公」と「お金持ちで嫌な性格のライバル」って図じゃないんですね尾崎翠のは。主人公のキラキラ夢いっぱい乙女ちっくワールド全開っ。という感じです。薔薇に落ちた夜露を月光で固めてそれを綴って首飾りにしちゃう+++んだもんなー。読みながら「なんでやねん」連発しつつも最後まで読んじゃったよ。わはは。純情可憐不思議ちゃん。これを読んで感動に目を潤ませる少女達が昔は存在したってことかしら。すごいわ~。