2002/11/12

死者の長い列

死者の長い列
ローレンス ブロック Lawrence Block 田口 俊樹
二見書房 2002-11


by G-Tools

■ローレンス・ブロック
私立探偵マット・スカダーものです。
簡単にいうと、あるクラブ(英国なんかにあるクラブですね)に所属する人が依頼人。これは30人のクラブで、秘密結社ではないけど会の性格上、会員はその存在を他に話さないことで価値があるというような。歳を重ね、会員が徐々に亡くなっていって、それで最後に残った一人はまた新たな若い30人を選び出してクラブを次の世代に託す、という。その死は別に作為的にするんじゃなくてあくまで自然なものであるべきなんですね。まあそのようにしてかなり昔から続けられてきたちょっと変わったクラブがあると。――ところが今回依頼人が言うには、どうも今の30人の死んでいく確率が高すぎると。手っ取り早く云うと、殺されていっているような気がすると。それをスカダーに調べてくれ、と云うのです。おお~。
お馴染みの、エレインとTJが出てきて嬉しい。
後半のミック・バルーとの会話が興味深かった。でも殺人してるってわかってる人と親友として付き合える、ってのはどういうことなんだろう。わからんなー。不思議。うーん。あと、文中に『心臓を貫かれて』のマイケル・ギルモアのことが出てきて、文中の注釈が「そうか、アメリカでは客観的にこういう扱いなんだー」と思いました。やはりというか、どっちかというと批判されてる人物なのですね。実の弟の視線とは微妙に違う。。。

あとこれは、感心の逆なのですが、マット・スカダーが55歳になっても「色」の面で全然衰えていないっつーか、なんでエレインみたいな人つかまえてるのに浮気するかな?とか。しかもその浮気相手の描き方てのが「男にとって都合が良すぎ」で。今回の話は特にそういうベッドシーンを想像させるような書き方が多かったようで(そのものは書いてません)。「うーむ、これいちいち必要なの?ルパン3世にお色気シーンがあるのと同じ理屈?」とか思ってしまった。まあ好みの問題っすよね。。。