2002/10/25

赤い館の秘密

赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))
A.A.ミルン 大西 尹明 A.A. Milne
東京創元社
売り上げランキング: 24105

■A・A・ミルン
この著者はミステリーはこれ1作だけですけど、童話の世界では超有名ですね。そう、あの「くまのプーさん」の作者です。そういうカラーがミステリーにも反映されているかというとまあ、キャラの書き込みとかに現れているといえばそうなのかもしれませんけど、知らずに読んだら「ごく普通の古き良き本格推理」です。名探偵がいて、ワトソン役がいて、一つの館のなかで殺人があって犯人となりうる登場人物の人数も限定されているという……。なかなか、面白いです。
ミステリとして特に驚くべきスグレモノというわけではありませんが(笑)、まあそう悪くはありません。まあまあの良品と云えるのでは。ちなみに解説を読んで思い出したのですが、チャンドラーがある作品の欠点を6つ挙げた有名な文章があるらしく、そしてそれがとても名文だ、ということをミステリーの解説書かなんかで読んだことがあったのですが、そのチャンドラーが取り上げたミステリーというのが他でもないこの『赤い館の秘密』なんでありました。ううっ、その文章を読みたいもんだなあ!ただし普通に読んだ限りでは別に『赤い館』の欠点なんて気にならないです。館の秘密なんて読んでいてワクワクしましたしね~。

◆2004年8月1日 再読
前回読んだときよりも面白く読めた気がする。けっこうスジを憶えてましたけど、それでも楽しめたのはお話そのものが面白いからでしょう。それにしてもこの表紙の絵は内容とほとんど無関係なのでは……などとあらためて(^^;。