2002/09/12

ヴィラ・マグノリアの殺人

ヴィラ・マグノリアの殺人
若竹 七海
光文社 2002-09-10


by G-Tools

■若竹七海
うーい、めちゃくちゃ面白かった~♪♪♪さっすが、ナナさま、若竹様♪♪♪このテの、ユーモアのほほんミステリ(専門用語で"コージーミステリー"とゆうそうです、解説でガクシュウ致しました!)書かせたら、ほんっと、絶品ですね!!最高!!

もう、読んでて、楽しくって楽しくって。登場人物の個性的なキャラの面々も、舞台設定も、そしてミステリーとしての謎も、出てくる双子ちゃんのかわいらしさも、最高!しかも翻訳家だとか古書店店主とか推理小説家とかいう職業の登場人物を出して、本好きマニアの琴線を撫でてくれる、このサービスぶり。「ヒラリー・ウォー」の名前を出して、素人の刑事が大統領夫人のスキャンダル小説かと尋ねたり、「フランダースの犬」を「あれはね、子供は無垢のまんま死ねばいいって話なのよ。馬鹿にしてるったらないじゃない」と小学生のおませな少女に切って棄てさせるなど、ほんと、ニヤリとさせられます。

あと犯人の描き方とかについても絶賛の言葉を羅列したいところなのですけど、それをやるとネタバレしちゃうしそれだけはやっちゃあいけないので書きません。でも、素晴らしいです。本当に。上手いね!!

えっと、この小説は、海に近い架空の町(葉崎市)にあるヴィラ・マグノリアという……これは、集合住宅っていうんでしょうか?一戸建てが10棟から成る、建売住宅の空家で身元不明の死体が見付かるところからお話が始まるんですが……。この、発見者の不動産屋のおばさんが風邪でくしゃみを連発しているんです、それを読んだ時点でこの小説の肩の力の抜けた、ほんわかした空気がわかって、すごくワクワクしてしまいました。それからこの荘に住む住人達のそれぞれが登場して、謎も事情もたくさん出てきて、夢中で読んでしまいました。ちなみに、若竹氏によれば、コージーミステリーとは「小さな町を舞台にし、主として誰が犯人かという謎をメインにした、暴力行為の比較的少ない、後味の良いミステリー」だそうです。そして、嬉しいことに、この葉崎を舞台にしたコージーミステリはシリーズ化していて、既に第2作はノベルズで出ているそうなのです。おお、要チェックではないか!

今までも若竹七海の小説を読むのは大好きだったけれども、この作品を読んでますますその意を強くいたしました。私の中で宮部みゆきと同列に並びました。大好き!これからも、すごく楽しみなので、たくさん書いていただきたいです。そして長生きしていただきたいものです。