2002/08/31

その死者の名は

その死者の名はその死者の名は
エリザベス フェラーズ Elizabeth Ferrars 中村 有希

東京創元社 2002-08
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■エリザベス・フェラーズ
「お?フェラーズにしては普通のミステリーぽいタイトルやん」と思ったけど、トビー・ダイクとジョージ二人の最初の事件にして著者デビュー作とゆーことで、内容はやっぱしフェラーズらしい、牧歌的でユーモラスで、くすくす笑っちゃいそうででもしっかり本格ミステリ!!というてんこもりの逸品でございました(満足 (⌒∇⌒))。

ジョージのキャラがいいなあ。でもトビー・ダイクも好み。このコンビの小説は『細工は流々』『自殺の殺人』『猿来たりなば』と既読なのですが(タイトル、変わってるでしょう?)、大分前に読んだので内容はぼんやり覚えているものの、けっこう忘れていたりする自分に気が付きました。おお、とゆーことはもう一度楽しめるじゃないか(爆)。いずれにせよ、タイトルで「ナメとんのか」と思わないでください!!フェラーズってほんとミステリとしてしっかりしてるのでお薦めなのです。本格です。しかもコンビが飄々としたキャラクタでかわいい感じなので、殺伐としたりクールじゃなくってリラックスして読めるところがミソ。

今回の事件も、ある村で起こった交通事故から話が始まるのですが、この舞台となる村の面々がまた個性豊かな人々で、おもしろい。熟女アンナ・ミルンの素晴らしいキャラクターは愛さずにはいられません(笑)。

あ・あと、フェラーズ・シリーズのもう一つの魅力が文庫の表紙(西村敦子さん)。読む前に見るだけでも色鉛筆の美しいイラストなのですけど、読了後、じっくり見直すと、実に細やかにストーリーを押えたイラストであることにいつも感心させられることしばし、なのであります。これが楽しいんですよね~!!