2002/06/07

御馳走帖

御馳走帖 (中公文庫)
御馳走帖 (中公文庫)
posted with amazlet at 02.06.06
内田 百けん
中央公論社
売り上げランキング: 13554

■内田百閒
【1日目】
これは全部旧仮名遣い。ちなみに他の文庫で新仮名遣いに改めてあるのには巻末に「百閒先生にはお叱りを受けるでしょうが、現代の読者に読みやすくするためにやむを得ず」みたいな言い訳(?)が載っているのがおかしかった。こんなところでも、百閒先生のお人柄が偲ばれますね。
【2日目】
続き。猪の肉を食べさせる前に猪の足を握らせたそうですこの先生(^^;。そんで皆がフクザツな表情をしている、とか(多分嬉々として)観察しているのです。ほんまにけったいなお人やなあ~(苦笑)。
【3日目】
少しずつイロイロ読んだ日。『御馳走帖』の続き。書評で好評だったロバート・ホワイティング『東京アンダーワールド』を読みかけるがこれは重量級だ。こんな精神状態では読めない。仕切りなおすことにする。内田百閒が収録されているので購入してあった講談社の『戦後短篇小説再発見10表現の冒険』から3編読む。筒井康隆のこういうの、好きだったなあ。あらためてまとめて読みたくなる。
【4日目】
続き。別に分厚くないんですけど、少しずつ読んでいるので日がかかっています。今日は大きい本屋に行ったので百閒研究のいいのがあればな、と思って書棚をみたら『新潮日本文学アルバム』の内田百閒があったのでとりあえずゲット。このシリーズは手頃な価格(1,200円)で写真が多用されていて作家について結構詳しく書いてくれてあり、巻末に主要参考文献リストが載っているので、調べもののきっかけとしてはかなり便利なのです。しかし「解釈と鑑賞」などにも百閒特集は見つけられず。研究書の類も同様。あるのは太宰とか谷崎とか漱石とか賢治がほとんど。「うーむ、そうか~」と思う。私は卒論が太宰なので、調べるのに資料がいくらでもあったんだなとあらためて実感。
【5日目】
読了。今、果物は果物って云いますけど、百閒を読んでいると「水菓子屋」というのが出てきて一瞬「ゼリーとか?」と思ってそれから「あー、果物のことだっけ」と中学ぐらいのときに学校で教わった古い記憶を思い出したりしました。最近、『声に出して読みたい日本語』とかゆう本が売れているせいか、本屋さんに行くと文章読本とか日本語関係の本がコーナーを作ってある、というのをいくつも目にしますが、こーゆうのがウケるというのはどういうことなんだろうなあ~、温故知新?みんな疲れてる?……とか、考えつつ眺めているのでした。百閒文庫で復活させてください、新潮社さん。阿房列車、読みたいです。古本だと全部読むと五千円は軽くかかるようです。ははは。