2002/04/01

喪われた故郷

喪われた故郷 (創元推理文庫)
マイケル・ナーヴァ
東京創元社
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■マイケル・ナーヴァ
いっこうに主人公に同情も同調もできず、もう読むのはやめようかと思ったりもする。主人公は弁護士なのだが、この作品で弁護しようとする男というのがいわゆるロリコンで、幼い少女に手を出すばかりか、その行為を正当化するわ、子どももそれを望んでいるとかぬかしやがるわ(失礼)、自己弁護だけ並べ立て、弁護をしようとする主人公に嫌味を言ったりするほんっとにムカつく最低のゲス野郎なのだ(ああ、言葉遣いが( ̄□ ̄;))。

で、この男が今殺人容疑で捕まっていて、その根拠が法的に問題がある、ということで主人公は働くわけであるが。いくら昔の初恋の人(もちろん男性だ)の弟であり、実の姉から頼まれたとはいえ、なんでこんなヤツを弁護するわけ?全然理解できない。また、納得できるだけの材料もない。あえていうなら「罪を憎んで人を憎まず」というもんだと思うんだが。まあそれは正しいことなんだろうし、正義感からそうせざるを得ないということも少しは分かる。非常に冷静で理性的な立場に立ってるわけね、この主人公は。でも、倫理観念や感情はどうしたって拒絶反応を起こしちゃうわけで。――要するに、読んでいると精神衛生上非常に問題があるのである。まあ、読み方はイロイロだし、ネットなんかで見ているとこの作品を絶賛されている読者の方も少なくないようだから、優れた作品なんだろうが。――どうなんだろうなあ。まだ途中までだから結論を出すには早過ぎるのかな……。