2002/03/03

屍鬼

屍鬼〈1〉屍鬼〈1〉
小野 不由美

新潮社 2002-01
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■小野不由美
今気になっているのが小野不由美さんの『屍死』(だっけ?)。この人の作品、合うのは合うけど合わないのはほんと合わないのです。本の雑誌で大絶賛の「十二国記シリーズ」がどーしても合わなかった私だし(我ながら悔しい)。この『屍死』も評判は高いんですよね。でも、どうやら文庫で5巻くらいある大長編みたいなんですよね。試しに1巻読んでみるか?うーむ……。

【1日目】
このまえ気になると言っていた小野不由美さんの小説をとりあえず1巻だけ買いました。タイトル『屍死』とか書いて間違えてました(^^;。正しくは『屍鬼』です。最初の方がかなり読みにくい感じだったのですけれど、百頁前後からそう気にならなくなってきました。それにしても登場人物が多そうです。この時点で既に10人以上います。しかもリスト付いていません!自作するべきかしら?と思いつつ読んでいます。まだ物語はほんの序盤です。

【2日目】
『屍鬼 (一)』読書中。200ページくらいのときは「う~ん、これはこの巻だけで止めようかなあ?」とか迷っていたのですけれど、300ページくらいからは「おお、これは……。2巻も買おう」と思い始めました。まあ、全部で5巻ですものね。1巻の2/3は序盤なのです。
そういえば登場人物が多いと書きましたが、ネットで調べましたらなんと単行本上巻(つまり文庫の3巻途中まで?)で147人も出てくるそうだ。ひえ~!……でも読んでいると細かいところは覚えて無くても何回も出てくるから「ああ、あの人か」とか自然に覚えていきもしますね。で、その記憶はまさに「村を覚えていく」ことですね。……う~む、なんだかこの作品が評判よかったという理由の片鱗をみたような気もします。

【2日目】 
『屍鬼(一)』読了。続いて『(二)』を読み始める。なお、(三)~(五)は発売が月末とのこと。……もっと早く出せないのかなあ。

【3日目】
『(二)』読了。(一)よりペース速かったです。やはり世界への慣れでしょうか。帯の文句だとめちゃめちゃ怖い話らしいですが、まだ全然怖い話になりません。ここからが、ジワ~とくるんでしょうね、うう、怖いです~。

【4日目】
さて、おまたせになりました(日本語、変)。小野不由美さんの大長編ホラー『屍鬼』の続き三、四、五が出ました。とりあえずゲット、読みはじめてます。登場人物とか忘れてるかなー、と思ってたんですけど案外覚えているもんですね。それにしてもあるツッコミを胸に抱きつつ読んでいるんですけど……たぶんこれってテーマにかかわるもので、そして多くの人が抱くものだと思うんですけど……。「ゾンビ系の可能性があると分かった時点でなんで速攻火葬にしないんだよ?対策遅すぎ、ちょっとでも気付いてるなら一番にしなくちゃいけないことでしょ?」という。うーむ、それにしても今のところ全然恐くないし、むしろ厄介な展開になっていくのが見えて読むのが厄介だなあ(笑)。

【5日目】
(三)読了。(四)読書中。昨日書いた疑問点は後で説明と駄目押し事件が出てきました。ううむ。まあ、そうしないとハナシ終わっちゃうもんなあ。それにしてもこのハナシ、今のところセオリーどおりに進んでいるんで怖くないんですけど、あと2冊で予想外の裏切り展開になるのかしらん。そうじゃなきゃ、ダメダメだし。でもどう来るんでしょう?どきどーき。

【6日目】
(注)できるだけ抽象的にはしましたが、内容ネタバレかもしれません。

読了いたしました~。(四)を読んで、もうこれは読んでしまおうと思って(五)もガーッといきました。(三)(四)ははっきり言ってお約束の展開なので、ザーッと読めてしまいます。
(五)の途中から、「おお!?もしや、そーゆう展開を描くわけ?」と思ったらまあ、これでもか、これでもかという……。このへんが見所であり、恐怖といえば恐怖のシーン、ただしそれは想定していた「ホラー」的な怖さではなく、むしろ昨今の小説でもしばしば登場するテーマ「人間という存在のもつ怖さ」なのです。というわけでこのテーマは私にとっては怖いとかいうものではなく、どっちかというと悲しいというか空しいというかそういう……。
つまるところ、何度も思ってきたことですけど、書籍における帯のあおり文句というのは嘘八百だなあ、ということを確認したのでありました。帯の文句、凄いことになってるからなあ。
解説は宮部みゆきさん。文庫よりハードカバーを推薦したいという趣旨で、文庫解説でこんなことを書くのは宮部さんならではの良心のなせる技でしょう。でもこれ単行本で読んだら手首痛めるぞ。貴女の『模倣犯』もキツかったんですよ、宮部さん(笑)。