2002/03/26

きんぴか

真夜中の喝采―きんぴか〈3〉
浅田 次郎
光文社 1999-09


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■浅田次郎
【1日目】
浅田次郎『きんぴか』は単行本はたしか1冊で刊行だったのに文庫は3冊に分かれててそれぞれにタイトルが付けられています。それぞれ独立してるんであろうか。とりあえず1冊目「三人の悪党 きんぴか①」読了。すごく面白いです。爽快感と、文字通り「笑える」ところが。んでもって、ときにホロリ、とさせられるこの呼吸の巧さがたまらない。
【2日目】
2冊目「血まみれのマリア」読了。続いて3冊目「真夜中の喝采」を読んでいます。簡単に言うと、「社会的に線路から外れちゃったバカ3人」が「世間にあぐらかいてるズル賢い奴ら」をぎゃふん、と言わせるハナシ、だろうか。気持ちいいったら、ないね。もう、絶好調におもしろい。文句ナシ!傑作っス。いやあ、今更私が言わんでも浅田次郎といやあ、その力量は折り紙つきでしたけど、私には合わん、と思ってたんですよね。でもこれは、合うワ。この路線は、イケます。おっしゃー、読んだるでえ。
【3日目】
読了。うーむ、これだけの材料を詰めてしかもあの展開で、破綻も絵空事にもならず、そしてなおかつある種の"ヒーロー"を描ききり、爽快感と感動を与える、っちゅーのは並々ならぬ力量だなとあらためて思う。また、他の作品でワタシが拒否してしまった"ある感じ"もこの作品には全然なかった。それが何か、っていうのは上手く言えないんですけど。まあこの人って「泣かせの浅田」って言われてるじゃないですか。前に読んだ作品は、冒頭から「泣かせたるで~」っていう浪花節的作為と中年男性のしつこさ、みたいなんがあったんですね。気のせいかも知れませんけど(^^;。でも『きんぴか』はそれがなかったのです。いや~、ほんま、おもろかった。