2002/03/24

ウメ子

ウメ子
阿川 佐和子
小学館 2002-03


by G-Tools

■阿川佐和子
これは、主人公が幼稚園児で。ずっとほぼ最後まで幼稚園のままで。そういうと、赤ちゃんみたいな内容だと思うでしょう。思いませんか?
ところがこれは違うんですよね、「幼稚園のときって、こんなにいっぱい考えてたっけ?」って思ってしまうほど、しっかり自分の考えが書いてあるんです。で、思い出してみるとそういえば幼稚園のときって確かに子供ではありましたけれども、でもそれなりにいろーんなことを考えていたんですよね。幼い解釈で今思えば笑っちゃうってことはありますけど、でも真剣にいろいろ見て、感じてた。でも普段幼稚園くらいの子をみて、彼らがそんなに複雑な思考をしているだなんて思っちゃいない自分っていうのがいて。「ナメたらあかんねんなあ」とあらためて思いました。そして、それを教えてくれた阿川さんって凄いなあ~、と思いました。普通はこの内容書くんだったら主人公は小学生にするんじゃないかな。でも幼稚園児で書いちゃうところが、読者に嘘を付いてないな、という……。いやはや。