2002/01/30

紫紺のつばめ  髪結い伊三次捕物余話

紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
宇江佐 真理
文藝春秋
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■宇江佐真理
シリーズ第2作である。しっとりしたカンジで、良い。髪結いっていうと女性の髪を結うイメージがあるのだけれど、伊三次は今で言う「床屋」みたいで結うのはほぼ男性の髷。手際よく、それでいて気持ちよく結うのがポイントなのかな。女髪結いだと色っぽいイメージがあるけど、こちらはピキーンシャキーンといういなせな感じなのである。

この本の文庫用あとがきを読んで分かったんですけど、宇江佐さんという方はある程度年齢を重ねてからデビューされた作家さんなのですね。前作がデビュー作というから、三十代の女性を想像しており、「若いのにこれだけの味が出せるってすごいな……」と驚いていたので、年齢を知ってちょっと納得(?)というか、ああ、そうかあ、という……。まあ作家というのは何歳からでもデビューできる職業ですもんね。

ちなみにこのシリーズってNHKかどっかでドラマ化されていたのですね。解説を主演の歌舞伎俳優さんが書かれていたのでそうと知りました。観たことないんですけど、ふーん、じゃあ有名な話だったのかな?面白いですよね。第4作くらいまで単行本は出ているようです。しっとり落ち着いた作風で、捕物も楽しめるし伊三次と深川芸者・文吉との恋愛もいなせな感じで好きである。早く文庫になってほしいなあ。