2002/01/12

李歐

李歐李歐
高村 薫

講談社 1999-02
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■高村薫
冒頭が学生らしき主人公の描写から入るので普通の世界の話かと思いきや、またもやあのややこしい世界。つまり公安の守備範囲ですね。まあ面白いけど、こんなん多いですねえ~。

リオウ、っていうのは登場人物の名前なんですけど、この人ネットで調べてみるとく高村ファンの間でもすごく人気がある(っていうか1位)みたいなんですよ。このページを見たのはこの小説の途中だったんですけど。まあ、とにかく美形で、すっごく変わった人なんですよね。でも正体が正体だから、時にはすっごい残酷なことも顔色も変えずにやっちゃう。で、以外に若くて出てきたときはハタチそこそこなんですよね。なんだか『BANANA FISH』のアッシュ・リンクスを少し髣髴とさせるキャラ。主人公をエイジって見立てるとまさにぴったりなんですよね(ってこんな例挙げて何人が分るんだろう(^^;)。でも、私は『リヴィエラ・・・』のシンクレアの方が好きですなあ(金髪に弱いのか?)。

それにしても高村さんの小説って男性同士がけっこう愛し合っちゃうのが多いなあ。っていうか3作読んで3作ともそうだし。かといってゲイなわけでもなく女性とも関係を持つんですわ。う~ん、っていうかこの人の書くのはなんていうか……すごく直接的なんですよね。タテマエとかなし。「好き」とかあんまり言わないもんなあ。独特で、どこか刹那的で、破滅的な人間の営みという感じ。それはどこか、とても悲しい愛なのでした。